当サイトの記事は、王立カナダ造幣局・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業など地金商の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・金貨の価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
片面に女性の横顔、もう片面に大きな葉っぱ。そんな金貨が手元にあって、どこの何の金貨なのか気になっている方もいるはずです。
結論から言うと、それはカナダのメイプルリーフ金貨で、表はエリザベス女王(エリザベス2世)の肖像、裏はカエデの葉というデザインです。今の年号の物は、表がチャールズ国王の肖像に変わっています。
この記事では、肖像と裏面の見どころ、そして肖像の違いが買取にどう関わるのかを順に見ていきます。
エリザベス女王の顔が入った金貨が出てきました。最近はチャールズ国王の物もあると聞いたんですが、どっちが値打ちがあるんでしょう?
実は、売る時の値段はどちらの肖像でもほとんど変わりません。まずはデザインの見方から一緒に確かめていきましょう。
表は国王の肖像、裏はカエデの葉。メイプルリーフ金貨の顔ぶれ
メイプルリーフ金貨は、王立カナダ造幣局が発行している金貨です。両面のデザインは決まっていて、表に君主の肖像、裏にカエデの葉が入っています。
田中貴金属は、このカエデの葉を「カナダの国旗にも描かれているカエデの葉」と紹介しています。金貨の名前も、この葉っぱから来ているんですね。
| 面 | 描かれているもの | 見るポイント |
|---|---|---|
| 表(肖像の面) | エリザベス2世、または2024年銘からはチャールズ3世 | 横顔の向きと、まわりの文字 |
| 裏(メイプル面) | カエデの葉 | 葉のまわりの細い線、小さな楓の印 |
| 刻まれた数字 | 額面(50ドルなど)と年号 | サイズと発行年の手がかり |
- 表の肖像は、発行の時期によってエリザベス女王かチャールズ国王かが分かれます
- 裏のカエデの葉は共通で、今の金貨には細い線や小さな印など偽造防止の工夫も入っています
- 地金型金貨なので、肖像の違いで買取価格が上乗せされることは基本的に期待しない方が安心です
『女王の顔が入っているから、記念の金貨なのでは』と思う方も多いですよね。ただ、メイプルリーフ金貨は記念品ではなく、純度99.99%の金でできた地金型金貨です。
肖像は「発行した時期の君主が描かれている」というだけなんです。特別な記念の意味があるわけではありません。
裏の葉っぱのまわりに、細い線がたくさん入っている気がします。これも模様なんですか?
それは放射状の細い線で、偽造防止のための工夫です。王立カナダ造幣局は、線の幅と間隔が独特で光の当たり方に特徴が出ると説明していますよ。
2013年からは、裏面のごく小さな場所にレーザーで刻んだ楓の印も入っています。印の中央には、拡大すると発行年を示す数字が見えるしくみです。
この印の見方はメイプルリーフ金貨の偽造防止技術で詳しく紹介しています。
エリザベス2世の肖像は、時期によって4つある
エリザベス女王の肖像と一口に言っても、実は1つではありません。王立カナダ造幣局は、カナダの硬貨に使ったエリザベス2世の肖像を、時期ごとに分けて紹介しています。
| 時期(カナダ硬貨全般) | 肖像について公式に分かっていること |
|---|---|
| 1953〜1964年 | 最初の時期の肖像 |
| 1965〜1989年 | 2つ目の肖像(作者名は公式ページに記載なし) |
| 1990〜2002年 | 64歳の女王を描いた肖像。カナダ人のドーラ・デ・ペデリー=ハントがデザインした、カナダ人による初めての肖像 |
| 2003〜2023年 | カナダ人アーティストのスザンナ・ブラントがデザインした肖像 |
ここで1つ大事なところがあります。この区分はカナダの硬貨全般の話で、メイプルリーフ金貨がどの年からどの肖像に切り替わったかは、王立カナダ造幣局の情報では確かめられていません。
メイプルリーフ金貨の発行は1979年に始まりました。なので、1979年以降の金貨には、上の表の2つ目以降の肖像のどれかが入っていると考えるのが自然です。
同じエリザベス女王の金貨でも、年号によって横顔の雰囲気が違って見えることがあります。それは偽物だからではなく、肖像そのものが時期ごとに作り直されているためです。
『家にある2枚の金貨で、女王の顔が違う』と不安になった方もいるかもしれません。年号が離れていれば、肖像が違うのはむしろ自然なことなんです。
年号ごとの違いをもっと知りたい方は、メイプルリーフ金貨の年代と価値の関係も読んでみてください。
チャールズ国王の肖像になったのはいつから?
エリザベス2世のあとは、チャールズ3世の肖像に変わりました。メイプルリーフ金貨のチャールズ国王の肖像は、カナダの肖像画家スティーブン・ロザティがデザインしたものです。
王立カナダ造幣局は、2023年11月14日にこの肖像を発表しました。そのうえで、地金型の金貨は2024年銘から優先して切り替え、2024年5月までにすべての硬貨を新しい肖像にすると案内しています。
- デザインはカナダ人アーティストのスティーブン・ロザティ
- 横顔は左向き。新しい君主は先代と逆向きに描く長年の伝統に沿っています
- 肖像のまわりに「CHARLES III D G REX」の文字が入っています
『肖像を見ただけで、どの時期の金貨か分かるの?』と思うかもしれません。肖像の向きは、見分ける時のいちばん分かりやすい手がかりです。左を向いた男性の横顔で「CHARLES III」とあれば、2024年銘以降の金貨だと分かります。
チャールズ国王の金貨は新しいから、エリザベス女王の物より高く売れたりしますか?
新しい年号だから高い、ということは基本的にありません。売る時は、肖像よりも金の重さとサイズで値段が決まりますよ。
ちなみに、肖像の面とは反対の裏面には、2026年銘なら「26」という数字が楓の印の中にあります。肖像と合わせて見ると、発行年がよりはっきりします。
肖像が違うと買取価格は変わる?
ここが一番気になるところですよね。結論から言うと、エリザベス女王の肖像でもチャールズ国王の肖像でも、地金商や大手の買取店では同じ価格表で扱われています。
例えば田中貴金属は、メイプルリーフ金貨の買取価格をサイズごとに1つだけ公表しています。肖像や年号で価格を分けた表はありません。
| 例(1/4オンス・額面10ドル) | 田中貴金属の店頭買取価格(税込) |
|---|---|
| エリザベス女王の肖像の金貨 | 171,533円 |
| チャールズ国王の肖像の金貨 | 171,533円 |
この数字は、田中貴金属が2026年10月20日17:00に公表したメイプルリーフ金貨1/4オンスの店頭買取価格で、記事執筆日時点の参考値です。毎営業日に変わるので、売る前に当日の価格を見ておきましょう。
大黒屋のメイプルリーフ金貨の買取ページにも、「発行年によりデザインが異なるものがございます」という注記があります。そのうえで、価格はサイズごとに1つです。
「女王の肖像は今はもう作られていないから、珍しくて高い」と考えて、提示額に納得できなくなる方がいます。メイプルリーフ金貨は世界中で大量に売り買いされている金貨で、王立カナダ造幣局も発行枚数の上限を決めていません。
ただし、これは通常の地金型金貨の話です。コレクター向けに発行枚数を決めて作られた別のシリーズは、扱いが違うことがあります。手元の物がどちらか分からない時は、査定の時に聞いてみてください。
ほかの金属でできたメイプルリーフについては、プラチナ・銀のメイプルリーフの買取で紹介しています。
「女王と葉っぱの金貨って何?」知恵袋に多い相談
Yahoo!知恵袋には、金貨の絵柄から正体を知りたいという相談がいくつも寄せられています。その中から3つに答えてみますね。
女王の絵と葉っぱの絵が両面にある金貨は何?
「片面にエリザベスの絵、もう片面にメイプルリーフの絵がある金貨について知りたい」という相談です。
まさにそれがメイプルリーフ金貨です。カナダ政府が重量と品位を保証している法定通貨で、国内では地金商や買取店で売り買いされています。
1円玉くらいの大きさで「10」と書いてある。現金にできる?
部屋の片付けで見つけた、女王の顔と「10」という数字が入った小さめの金貨の相談です。
「10」が額面の10ドルなら、1/4オンスのメイプルリーフ金貨の可能性が高いです。1/4オンスは直径20mmで、田中貴金属の表記では重さ7.7758gです。
10ドルってことは、千円ちょっとくらいの価値ですか?
額面はカナダの法定通貨としての金額で、金としての値段とは別物なんです。1/4オンスは田中貴金属の公表買取価格で17万円台ですよ。
もちろん現金にできます。地金商や買取店に持っていけば、その日の価格で買い取ってもらえます。
エリザベス2世の顔と「50 DOLLARS 1998」と書いてある
これは額面50ドルの1オンス金貨で、1998年に発行された物です。カナダ硬貨全般の区分で言えば、1990〜2002年の肖像の時期にあたります。
1998年の物は、2013年に始まった楓の小さな印が入っていない年号です。印が無くても偽物というわけではないので、心配しなくて大丈夫です。
手元の金貨の顔を見て、売る前に確かめること
デザインが分かったら、売る前の準備に進みましょう。肖像は値段を左右しませんが、年号やサイズを確かめる手がかりとして役に立ちます。
- 肖像が女性の横顔か、左向きの男性の横顔かを見る
- 額面の数字(50・20・10・5・1)を読み、サイズを確かめる
- 年号を読み、1979〜1981年の古い年号かどうかを見る
- 裏のカエデの葉のまわりに細い線があるかを見る
- ケースに入っている物は、ケースごと保管しておく

1979〜1981年の年号の金貨は、品位.999で作られていた初期の物です。詳しくは1979〜1982年の古いメイプルリーフ金貨で紹介しています。
サイズの見分け方は、メイプルリーフ金貨のサイズ一覧にまとめてあります。
- 肖像と年号、額面を見てメモする
- 田中貴金属などの公表価格で、そのサイズの今の目安を見る
- 売る先を2〜3か所決め、価格の出し方と手数料を比べる
- 金貨と本人確認書類を持って査定を受ける
店で伝える時は、「エリザベス女王の1/4オンスが2枚、チャールズ国王の1/10オンスが1枚です」のように、肖像とサイズと枚数をまとめて言うと話が早く進みます。
見てもらうだけなら無料という買取店も多く、金額を聞いて持ち帰ることもできます。
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メイプルリーフ金貨の査定額を確かめる
1オンスから1/20オンスまで、ケースから出した金貨やペンダントに加工した金貨も査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

売る店の選び方は、メイプルリーフ金貨の買取ガイドでまとめて紹介しています。
よくある質問
エリザベス女王の肖像の金貨は、もう新しく作られていないのですか?
王立カナダ造幣局は、地金型金貨を2024年銘から優先してチャールズ国王の肖像に切り替え、2024年5月までにすべての硬貨を新しい肖像にすると案内しています。そのため、今の年号の物はチャールズ国王の肖像です。
同じエリザベス女王でも顔が違う金貨があります。偽物ですか?
カナダの硬貨では、エリザベス2世の肖像が時期によって作り直されています。年号が離れていれば肖像が違うのは自然なことで、それだけで偽物とは言えません。
チャールズ国王の肖像の金貨は、買取価格が高いですか?
地金商や大手の買取店は、メイプルリーフ金貨をサイズごとに1つの価格で扱っています。肖像の違いで上乗せされることは基本的に期待しない方がよいでしょう。
デザインがメイプルリーフでも、金貨ではない物はありますか?
カエデの葉のデザインは、銀貨やプラチナ貨、記念メダルにも使われています。色や額面、重さがメイプルリーフ金貨の仕様と合うかを見て、分からなければ査定の時に確かめてもらいましょう。
まとめ
- メイプルリーフ金貨のデザインは、表が君主の肖像、裏がカエデの葉です
- エリザベス2世の肖像はカナダ硬貨では時期ごとに4つあり、金貨固有の切り替え年は公式では確かめられていません
- チャールズ国王の肖像は2024年銘からで、左向きの横顔と「CHARLES III D G REX」の文字が目印です
- 肖像の違いで買取価格は基本的に変わらず、サイズと金の重さで決まります







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