当サイトの記事は、王立カナダ造幣局・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業など地金商の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・金貨の価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
メイプルリーフ金貨って、法定通貨だから使えるって聞きました。旅行のついでにカナダで使ってみようかな、なんて思っているんですけど。
使えることは使えます。でも、払った瞬間に金としての値段のほとんどを手放すことになるんですよ。
『法定通貨ならお金として使えるはず』と考えるのは自然ですよね。
結論から言うと、メイプルリーフ金貨はカナダでは額面どおりの法定通貨として使えます。ただ、使うと大きく損をするので、お金にしたい時は金貨として売るのが現実的です。
この記事では、どのくらいの為替レートなら額面で使っても損にならないのかを、公表値から計算してみます。
結論:カナダでは使えるけれど、使う理由はほぼない
- 王立カナダ造幣局は、メイプルリーフ金貨を法定通貨と説明しています
- ただ、通用するのは額面の金額で、1オンスなら50カナダドル分です
- 金として売った時の値段の方がずっと大きいので、支払いに使うのは損になります
田中貴金属工業の商品ページにも「カナダ中央政府が保証する法定通貨」と書かれています。
法定通貨であることは、国が重さと純度を保証しているという信頼の裏付けです。支払いに使うために持つものではない、と考えると分かりやすいですね。
法定通貨ってどういう意味?カナダの法律の決まり
カナダの通貨法(Currency Act)には、王立カナダ造幣局法に基づいて出された硬貨は、カナダ通貨でその額面どおりに通用すると書かれています。
同じ法律には、額面の大きい硬貨についての決まりもあります。
額面が10ドルを超える硬貨では、1回の支払いに使えるのは1枚までで、法定通貨として通用するのはその額面の硬貨1枚分の価値までとする。
出典:カナダ通貨法(Currency Act)より要約
メイプルリーフ金貨にあてはめると、こうなります。
| サイズ | 額面 | 10ドルを超える決まりの対象か |
|---|---|---|
| 1オンス | 50ドル | 対象(1回の支払いで1枚、50ドル分まで) |
| 1/2オンス | 20ドル | 対象(1回の支払いで1枚、20ドル分まで) |
| 1/4オンス | 10ドル | 10ドルちょうどなので「超える」には当たらない |
| 1/10オンス | 5ドル | 当たらない |
| 1/20オンス | 1ドル | 当たらない |
1gの金貨(Maplegram25など)も、王立カナダ造幣局は「各コインは法定通貨」と書いていて、額面は1枚50セントです。
法定通貨であることの本当の意味
お金として使う場面はほとんどなくても、法定通貨であることには意味があります。
発行元の国が重さと純度を保証しているので、日本でも田中貴金属・三菱マテリアル・徳力本店・石福金属興業などが、毎営業日に買取価格を出しているんです。
『1オンスを何枚か出せば、高い買い物もできる?』と思うかもしれません。ただ、10ドルを超える硬貨は1回の支払いで1枚分までなので、まとめて使うこともできないんです。
額面で使うと、いくら損をする?
損をするのは分かったんですけど、日本円でどのくらいの差なんでしょう?
為替は毎日変わるので、逆に「1カナダドルが何円なら損にならないか」を出してみましょう。差の大きさがよく分かりますよ。
考え方は簡単です。金貨1枚の買取価格を額面で割ると、「1カナダドルがこの金額以上でないと、額面で使う方が損」という境目のレートが出ます。
田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した店頭買取価格(税込)で計算してみました。記事執筆日時点の参考値です。
| サイズ | 額面 | 店頭買取価格(税込) | 損をしない境目(1カナダドルあたり・計算値) |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 50ドル | 692,758円 | 約13,855円 |
| 1/2オンス | 20ドル | 345,699円 | 約17,285円 |
| 1/4オンス | 10ドル | 171,533円 | 約17,153円 |
| 1/10オンス | 5ドル | 68,767円 | 約13,753円 |
1カナダドルが1万円を超えるようなレートにならない限り、額面で使うより金として売った方が多くのお金になる、ということです。
ここが大事なところです。今の為替レートを当てはめてみれば、差の大きさはすぐに実感できるはずです。
例えば旅行先で5ドルの買い物をしたら
1/10オンスを使って、5カナダドルのお土産を買った場合を考えてみます。
受け取るのは5ドル分の品物ですが、手放す金貨は、日本で売れば68,767円(2026年10月20日17:00の田中貴金属公表値)になる1枚です。
『ちょっとした記念に使ってみたい』という気持ちは分かります。ただ、その1回の支払いの裏で、これだけの差が出ていることは知っておきたいですね。

小さい金貨ほど差が大きいことも
1/20オンスは田中貴金属の価格表に無いので、金の価格から素材の目安を出してみます。
金の店頭買取価格22,773円/g×1.5552gで約35,417円です。額面は1ドルなので、境目は1カナダドルあたり約35,417円になります。
1gの金貨なら、22,773円/g×1gで22,773円、額面50セントで割ると境目は約45,546円です。
どちらも金地金の価格で計算した素材の目安で、金貨の買取価格そのものではありません。それでも、額面が小さい金貨ほど、額面と金の値段の開きが大きいことは分かりますよね。
日本では使える?銀行や国の扱いは
日本のお店で使ったり、銀行でお金に替えてもらったりはできますか?
日本の通貨ではないので、日本の買い物には使えません。銀行の扱いは公式の案内を確認できなかったので、使う前に銀行へ聞いてみてくださいね。
メイプルリーフ金貨はカナダの法定通貨で、日本円ではありません。
銀行で円に替えられるかについては、この記事で調べた公式情報の範囲では確かめられませんでした。気になる方は銀行で換金できるかの記事も読んでみてください。
日本の税金の上では「支払手段」として出てくる
国税庁の質疑応答事例には、「国の通貨たる金貨は支払手段に該当し、非課税の対象とされています」という説明があります。
ただし同じ説明に「支払手段のうち販売用のものは、非課税の対象から除かれています」とも書かれています。
この事例は外国の記念金貨を輸入して販売するケースの話です。個人が金貨を売る時の扱いまでは書かれていないので、気になる時は税務署に確かめてください。
売った時の所得の考え方は、売った時の税金の記事にまとめています。
「使ったらいくら損?」知恵袋の相談に答えます
知恵袋で多く読まれている相談から、2つを要約して答えます。
「通貨として使えるそうだけど、使うと日本円でどれくらい損?」
1オンスなら、金として売った時の田中貴金属の買取価格は692,758円(2026年10月20日17:00公表・税込)でした。
一方、通貨として使うと50カナダドル分にしかなりません。その日の為替レートで50ドルを円に直して、692,758円と並べてみてください。
上の表のとおり、1カナダドルが約13,855円を超えない限り、使った分だけ損をする計算になります。
「記念品でもらったけれど、このままではどう使えばいいか分からない」
お金として使う金貨というより、金そのものとして持っておく金貨だと考えると分かりやすいです。
使い道に困っているなら、しまっておくか、必要な時に売って円に換えるかのどちらかになります。
どんな金貨なのかを先に知りたい方は、メイプルリーフ金貨とはから読んでみてください。
使わずにお金に換えるには
日本でお金にしたいなら、地金商や買取店で金貨として売るのがいちばん手間がかかりません。
- 裏面の表記と直径でサイズを確かめる
- 売る日の田中貴金属の「コイン価格」で、1枚の目安を見る
- 売る店に、今日の価格と手数料がかかるかを聞く
- 本人確認書類を持って、店頭・出張・宅配などで査定を受ける
- 提示額に納得してから売る
店で聞く時は、「メイプルリーフ金貨の1/2オンスが1枚あります。今日の買取価格を教えてください」と伝えれば大丈夫です。
田中貴金属は、土曜・日曜・祝日は原則として買取をしていないと案内しています。
売る先は、地金商・買取店・質屋の違いと買取店の選び方で比べてみてください。
額面ではなく金としての値段を知りたくなったら、無料の査定で今の金額を聞いてみるのが近道です。
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メイプルリーフ金貨の査定額を確かめる
1オンスから1/20オンスまで、ケースから出した金貨やペンダントに加工した金貨も査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

売る前の準備から入金までの流れは、メイプルリーフ金貨の買取ガイドで順番に紹介しています。
よくある質問
メイプルリーフ金貨は本当に使えますか?
カナダの法定通貨なので、カナダでは額面どおりに通用します。ただ、通用するのは額面の金額だけで、金としての値段よりずっと小さくなります。
日本のお店で使えますか?
日本の通貨ではないので、日本の買い物には使えません。お金にしたい時は、地金商や買取店で売るのが一般的です。
1オンスを何枚か出して大きな買い物はできますか?
カナダの通貨法では、額面が10ドルを超える硬貨は1回の支払いで1枚分までしか法定通貨として通用しないと決められています。
額面が変わることはありますか?
額面はサイズごとに決まっていて、金の価格が動いても変わりません。1オンスは50ドル、1/2オンスは20ドル、1/4オンスは10ドル、1/10オンスは5ドル、1/20オンスは1ドルです。
まとめ
- メイプルリーフ金貨はカナダの法定通貨で、額面どおりに通用する
- 額面が10ドルを超える1オンスと1/2オンスは、1回の支払いで1枚分まで
- 買取価格を額面で割ると、1カナダドルが1万円を超えない限り使う方が損
- 日本の通貨ではないので日本では使えない
- お金にしたい時は、地金商や買取店で金貨として売る







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