当サイトの記事は、王立カナダ造幣局・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業など地金商の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・金貨の価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
リフォーム代の足しにしようと、メイプルリーフ金貨を1〜2枚売ることにした。でも、売った後に確定申告が要るのかどうか、よく分からなくて手が止まっている方もいますよね。
結論から言うと、メイプルリーフ金貨の確定申告を考える必要があるのは、特別控除50万円を引いても儲けが残りそうな方です。儲けが50万円以内に収まるなら、課税される譲渡所得は残りません。
ただ、申告が要るかどうかの最終的な判断は人によって違います。この記事では、売る前に自分で当てはめられる質問と、そろえておきたい書類をお伝えします。
4年くらい前に買った1オンスの金貨を、1枚か2枚売りたいんです。確定申告ってしないといけないんでしょうか?
1枚か2枚かで答えが変わるかもしれません。まずは、買った値段がいくらだったかを思い出すところから始めましょう。
申告を考えるかどうか、最初に見るのは「残る儲け」
確定申告と聞くと、売ったら全員がするものと思ってしまいがちです。でも、最初に見るべきなのは売った金額ではなく、儲けがどれだけ残るかなんです。
国税庁のタックスアンサーNo.3161では、金地金を売った所得は原則として譲渡所得になり、給与などと合わせて総合課税の対象とされています。国税庁の報道発表の参考資料では、金貨もこの「金地金等」に含めて説明されています。
- 儲け(譲渡益)が年50万円の特別控除に収まれば、課税される譲渡所得は残らない
- 50万円を超えて儲けが残りそうなら、確定申告を考える必要がある
- 申告が要るかの最終判断は、ほかの所得の状況などで変わるので税務署か税理士へ
計算の仕組みそのものは、金貨を売った時の税金で詳しく紹介しています。ここでは「自分は申告を考えるべきか」に絞って見ていきます。
自分に当てはめてみる3つの質問
申告を考えるべきかどうかは、次の3つの質問に答えると見えてきます。紙に書き出しながら進めてみてください。
| 質問 | 答え方 | 分かること |
|---|---|---|
| 1. いくら儲かった? | 売った金額−買った金額 | 譲渡益の大きさ |
| 2. 何年持っていた? | 買った日から売る日まで | 5年以内か5年超か |
| 3. 同じ年にほかの売却は? | 金貨以外の総合課税の譲渡益も合わせる | 50万円の控除がどれだけ残るか |
国税庁の説明では、特別控除はその年の総合課税の譲渡益の合計に対して50万円までです。5年超の金貨なら、控除後の額をさらに2分の1にした額が課税される譲渡所得になります。
『3つ目の質問は関係ないかな』と思いがちですが、ここを見落とす方が多いんです。同じ年に別の物を売って儲けが出ていると、金貨に使える控除が減ります。
1つ目の「買った金額」が分からない時はどうすればいいですか?
その場合は、儲けが計算できないので判断がつきません。記録がない時の扱いは、売る前に税務署に聞いておくのがいちばん確実です。
4年前に買った1オンスを売るなら、どうなる?
冒頭の相談の条件で、仮の数字を当てはめてみます。持っていた期間は4年なので、5年以内の金貨として考えます。
ここでは、仮に1オンスを1枚400,000円で買い、田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した店頭買取価格692,758円(税込)で売った場合とします。記事執筆日時点の参考値で、ほかに譲渡益はないものとしています。
| 項目 | 1枚売る場合 | 2枚売る場合 |
|---|---|---|
| 売った金額 | 692,758円 | 1,385,516円 |
| 買った金額 | 400,000円 | 800,000円 |
| 譲渡益 | 292,758円 | 585,516円 |
| 特別控除 | 292,758円 | 500,000円 |
| 課税される譲渡所得 | 0円 | 85,516円 |
1枚だけなら、儲けが50万円に収まるので課税される譲渡所得は残りません。2枚売ると、85,516円が残ります。
5年以内の金貨なので、2分の1にはなりません。残った額は、給与など他の所得と合わせて税額が決まります。
2枚を別の年に分けたらどうなる?
『1枚ずつ年を分けて売れば、どちらも控除に収まるのでは』と考えた方もいるかもしれません。特別控除は年ごとの合計に対するものなので、仕組みとしてはそう読めます。
ただ、来年の買取価格は誰にも分かりません。年を分けるかどうかは、お金が必要な時期に合わせて決めるのが落ち着いた選び方です。迷う時は税理士に相談してみてください。

確定申告に向けて、手元にそろえたい書類
申告をするかどうかにかかわらず、書類は手元にそろえておくと安心です。後から「やっぱり必要だった」となっても慌てずに済みます。
| 書類 | どこで手に入る? | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 購入時の計算書・領収書 | 購入した店 | 購入価格と買った日の証拠になる |
| 売却時の計算書 | 売った店 | 田中貴金属は再発行できないと案内している |
| 本人確認書類 | 自分 | 売る時にも求められる |
| マイナンバー確認書類 | 自分 | 1回200万円超の売却で必要になる店がある |
田中貴金属は売却の案内で「御計算書は再発行できませんので、大切に保管してください」と書いています。売った当日にもらう書類は、なくさないように購入時の書類と一緒にしまっておきましょう。
200万円を超えると、店から税務署に支払調書が届く
1回の売却で支払金額が200万円を超えると、買い取った店が税務署に支払調書を出します。提出の時期は、支払確定日の翌月末日です。
例えば1オンス2枚と1/2オンス2枚を一度に売ると、田中貴金属の公表値で692,758円×2+345,699円×2=2,076,914円になり、200万円を超えます。支払調書の仕組みは支払調書の記事で詳しく紹介しています。
支払調書が出ない金額だからといって、申告を考えなくていいわけではありません。申告を考えるかどうかは、1年の儲けの合計で決まります。
知恵袋で見かける「申告は必要?」の質問
メイプルリーフ金貨の確定申告については、知恵袋でも質問が見られます。2つを取り上げます。
「初めて1オンスを買った。将来売る時の申告は?」
地金商の店頭で初めて1オンスの金貨を買い、将来売る時の申告が気になっているという質問です。
『売るのはずっと先だから』と思うかもしれませんが、買ったばかりの今こそ準備のしどきです。購入時の計算書を保管し、買った日をメモしておくと、売る時に儲けと持っていた期間をすぐ確かめられます。
三菱マテリアルは、国内で買った金貨は購入時の証憑が無いと売却を断ると案内しています。申告のためだけでなく、売る時のためにも書類は大事なんですね。
「4年前に買った1オンスを1〜2枚。申告は必要?」
冒頭で紹介した相談です。前の見出しの計算例のとおり、購入価格しだいで答えが変わります。
仮の数字の例では、1枚なら課税される譲渡所得は残らず、2枚だと残りました。あなたの購入価格で同じ表を作ってみて、残るかどうかを確かめてみてください。
もらった金貨の場合は、購入価格がそもそも手元にないことが多いですよね。扱いはもらったメイプルリーフ金貨の記事も参考にしながら、税務署に確かめてみてください。
売る日から申告までの進め方
ここまでの内容を、売る日から順番に並べるとこうなります。
- 購入時の書類を探して、購入価格と買った日をメモする
- 今の買取価格の目安を調べて、儲けが50万円に収まりそうか計算する
- 同じ年に売った物、売る予定の物の儲けも書き出す
- 査定を受けて売り、計算書を受け取って保管する
- 儲けが残りそうなら、税務署か税理士に申告の要否と書き方を相談する
- 購入時と売却時の計算書
- 金貨ごとの購入日のメモ
- 同じ年のほかの売却の記録
儲けの見通しを立てるには、売る金額の目安が必要です。例えばおたからやは、査定料・鑑定料はかからず、相場確認だけでも利用できると案内しています。
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メイプルリーフ金貨の査定額を確かめる
1オンスから1/20オンスまで、ケースから出した金貨やペンダントに加工した金貨も査定してもらえます。店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、当日の金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
書類さえそろっていれば、相談はぐっと楽になります。売る前に一度、手元の書類を確かめておきましょう。

よくある質問
メイプルリーフ金貨を売ったら確定申告は必要ですか?
儲けが年50万円の特別控除に収まれば、課税される譲渡所得は残りません。控除を引いても儲けが残りそうな時は、申告の要否を税務署か税理士に相談してください。
1枚だけ売る場合も申告を考えた方がいいですか?
1枚でも、購入価格が低ければ儲けが50万円を超えることがあります。枚数ではなく、儲けの合計で考えてください。
売った時の計算書はなくしても大丈夫ですか?
田中貴金属は、御計算書は再発行できないと案内しています。申告の相談で使うこともあるので、保管しておきましょう。
支払調書が出なければ申告しなくていいですか?
支払調書は1回200万円超の売却で店が税務署に出す書類で、申告の要否とは別の基準です。1年の儲けの合計で考えてください。
まとめ
- 確定申告を考えるべきかは、特別控除50万円を引いても儲けが残るかで見る
- 「いくら儲かったか」「何年持っていたか」「同じ年にほかの売却はあるか」の3つを確かめる
- 購入時と売却時の計算書をそろえ、売却時の計算書は再発行できない店もあるので保管する
- 申告の要否の最終判断は、税務署か税理士に相談する
- 売り方全体はメイプルリーフ金貨の買取ガイドで確かめられる







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